ㅇ 展 示 名 : 第24回 イ·インソン美術賞 受賞者展《クォン·オボン(權五峯)》
ㅇ 展示期間 : 2024. 10. 22. (火) ~ 2025. 2. 2. (日)
ㅇ 展示会場 : 大邱美術館内 第2·第3展示室、ソンクンガーデン
ㅇ 出展作家 : クォン·オボン(權五峯 : KWON O Bong、1954~、大邱)
ㅇ 展示構成 : 絵画 80点余り、及びアーカイブ
大邱美術館では、この度『第24回 イ·インソン(李仁星)美術賞』の受賞者となったクォン·オボン(權五峯、1954~)の個展を開催致します。クォン·オボンは、大邱を基盤としながら、これまで線という自由なフォルムを直観的に表現し、彼自身の絵画世界を構築させてきました。即興的、且つ一気に描き表現する彼の作品世界は、時に「ラクガキ絵画」と呼ばれることもあります。
この度の個展では、作家における40年余りの作品世界で明らかにされた絵画の特徴を厳選し、彼の芸術性にスポットを当てています。特に、芸術家としてのダイナミックな身体的行為としてのマチエール(材質感)の痕跡がそのまま残されている鮮烈な印象の代表作品はもちろん、最新作の油絵による作品も初公開されます。また、この度は2019年「紙シリーズ」の作品も同時公開されますが、紙にコールタール、油絵の具で表現された力強く様々な線によって構成された作品は、これまで知られているクォン·オボンの作品を理解する上で主となる作品シリーズといえるしょう。その他にも刃物や釘、農作業などで使用されている手鉤やヘラなど、様々な道具を用いてキャンバスの画面を引っ掻き、そこに色を載せるという手法の彼の代表的な「象嵌技法シリーズ」の作品も公開され見どころも大変豊富です。
クォン·オボンの自由で直観的な作品世界を立体的に浮彫りにするこの個展は、韓国現代美術の中枢的役割を担うクォン·オボンの絵画を世に広く知らせ、彼の画才を理解する上で重要な場となることでしょう。